マウスピース矯正をなくした・壊れたときは?すぐやるべき行動と対処法

マウスピース矯正の治療中、装置をなくしたり壊れたりしてしまったとき、どうすればよいのか不安になりますよね・・・
矯正治療は長期間にわたるため、こうしたトラブルは決して珍しいことではありません。
大切なのは、慌てずに正しい対処をすることです。適切な対応をすれば、治療への影響を最小限に抑えることができます。
この記事では、マウスピース矯正をなくしたり壊れたりしたときに取るべき行動と、トラブルを防ぐための予防策について詳しく解説します。
マウスピース矯正をなくしたときの緊急対処法
マウスピースをなくしてしまったとき、まず何をすべきでしょうか。
焦る気持ちはわかりますが、落ち着いて行動することが大切です。
すぐに歯科医院に連絡する
マウスピースをなくしたことに気づいたら、できるだけ早く担当の歯科医院に連絡してください。
自己判断で対処すると、治療計画に影響が出る可能性があります。歯科医師の指示を仰ぐことが最優先です。
連絡の際には、いつなくしたか、現在どのステージのマウスピースを使用していたかを伝えましょう。
一つ前のマウスピースを装着する
多くの場合、歯科医院からは一つ前のマウスピースを装着するよう指示されます。
何も装着せずに放置すると、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こる可能性があるためです。
前のマウスピースを保管していれば、それを装着して歯の位置を維持しましょう。このため、治療中は前のマウスピースを捨てずに保管しておくことが重要です。
インビザラインの場合の対応
インビザラインを使用している場合、初回に取得した歯型のデータが歯科医院に保存されています。
このデータをもとに、同じマウスピースを再作成することが可能です。
再作成には数日から1週間程度かかることが多いため、その間は一つ前のマウスピースを装着して待ちましょう。
インビザライン以外のマウスピース矯正の場合
インビザライン以外のマウスピース矯正では、次のステージのマウスピースをすでに受け取っている場合、歯科医師の確認を得た上で次のマウスピースに進むよう指示されることがあります。
ただし、これは歯科医師の判断が必要です。必ず連絡して指示を仰いでください。

マウスピースが壊れたときの対処法
マウスピースが割れたり、ひびが入ったりした場合も、適切な対応が必要です。
損傷の程度を確認する
まず、マウスピースの損傷状態を確認しましょう。
小さなひびや亀裂であれば、そのまま使用を続けても問題ない場合があります。しかし、完全に割れている場合や、鋭い部分が口内を傷つける可能性がある場合は、使用を中止してください。
損傷したマウスピースを無理に使用すると、適切な矯正力がかからず、治療が計画通りに進まなくなる可能性があります。
歯科医院に連絡して指示を仰ぐ
損傷の程度にかかわらず、歯科医院に連絡することが重要です。
小さなひびでも、使用を続けることで損傷が拡大する可能性があります。歯科医師が損傷状態を確認し、適切な対応を指示してくれます。
自分で修理しようとしない
接着剤などを使って自分でマウスピースを修理することは絶対に避けてください。
マウスピースは非常に精密に作られており、自己修理では適切な矯正力がかからなくなります。また、接着剤の成分が口腔内に悪影響を及ぼす可能性もあります。
一時的な対応として前のマウスピースを使用
壊れたマウスピースが使用できない場合、一つ前のマウスピースを装着しましょう。
これにより、歯の後戻りを防ぎながら、新しいマウスピースが届くまでの期間を過ごすことができます。

マウスピースが壊れる主な原因
マウスピースが壊れる原因を知ることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
歯ぎしりや食いしばりの癖
就寝中の歯ぎしりや、日中の食いしばりは、マウスピースに過度な圧力をかけます。
継続的な強い圧力により、マウスピースが割れたり、ひびが入ったりすることがあります。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、治療開始前に歯科医師に相談しましょう。
装着したまま食事をする
マウスピースを装着したまま食事をすることは推奨されていません。
硬い食べ物を噛むことで、マウスピースに強い衝撃が加わり、破損の原因となります。また、マウスピースと歯の間に食べ物が入り込み、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
食事の際は必ずマウスピースを外しましょう。
無理な力での着脱
マウスピースを外すときに無理な力を加えると、割れる可能性があります。
正しい外し方は、奥歯の内側に指を引っかけてマウスピースを浮かせてから、前歯に向かって外す方法です。アタッチメントがついている場合は、より慎重に外す必要があります。
不適切な保管方法
マウスピースを外したときに、専用ケースに入れずに机の上などに置くと、上に物を置いて割れたり、落として破損したりする可能性があります。
また、ティッシュに包んでポケットやバッグに入れることも、破損のリスクが高まります。必ず専用ケースに入れて保管しましょう。

トラブルが治療に与える影響
マウスピースをなくしたり壊したりした場合、治療にどのような影響があるのでしょうか。
治療期間の延長
マウスピースを装着しない期間が長くなると、歯が元の位置に戻ろうとします。
この「後戻り」が起こると、治療計画を見直す必要が生じ、治療期間が延長される可能性があります。迅速な対応が、治療期間への影響を最小限に抑える鍵となります。
追加費用の発生
マウスピースの再作製には、追加費用がかかる場合があります。
費用は歯科医院や使用しているマウスピースの種類によって異なりますが、数千円から数万円程度が一般的です。治療契約時に、紛失や破損時の費用について確認しておくと安心です。
歯の移動が計画通りに進まない
壊れたマウスピースを使用し続けると、適切な矯正力がかからず、歯が計画通りに移動しません。
また、間違った方向に力がかかり、予定していない位置に歯が移動する可能性もあります。これにより、治療結果に影響が出る可能性があります。
マウスピース矯正のトラブルを防ぐ予防策
トラブルを未然に防ぐことが、スムーズな治療の鍵です。
専用ケースを常に携帯する
食事や歯磨きの際にマウスピースを外すときは、必ず専用ケースに入れましょう。
ケースを常に携帯することで、紛失や破損のリスクを大幅に減らすことができます。外出先でも、マウスピースを安全に保管する習慣をつけましょう。
正しい着脱方法を習得する
歯科医院で指導された正しい着脱方法を守りましょう。
無理な力を加えずに、丁寧に扱うことが大切です。特にアタッチメントがついている場合は、より慎重に着脱する必要があります。不安な場合は、歯科医院で再度指導を受けることをおすすめします。
食事前には必ず外す
マウスピースを装着したまま食事をしないよう、習慣づけましょう。
硬い食べ物や粘着性のある食べ物は、特にマウスピースに負担をかけます。食事の際は必ず外し、食後は歯を磨いてから再装着してください。
前のマウスピースを保管する
治療が進んで新しいマウスピースに交換した後も、一つ前のマウスピースは捨てずに保管しましょう。
トラブルが発生したときの応急処置として使用できます。保管する際は、専用ケースに入れて清潔に保ちましょう。
定期的な通院を守る
定期的な通院は、治療の進行状況を確認し、トラブルを早期に発見するために重要です。
歯科医師の指示通りに通院し、マウスピースの状態や歯の移動状況をチェックしてもらいましょう。何か気になることがあれば、遠慮せずに相談してください。

まとめ
マウスピース矯正をなくしたり壊したりしたときは、慌てずに歯科医院に連絡することが最も重要です。
自己判断で対処せず、必ず歯科医師の指示を仰ぎましょう。一つ前のマウスピースを保管しておくことで、トラブル時の応急処置ができます。
また、日頃から専用ケースを携帯し、正しい着脱方法を守り、食事前には必ず外すなど、予防策を実践することで、トラブルのリスクを大幅に減らすことができます。
定期的な通院を守り、歯科医師と良好なコミュニケーションを保つことも、スムーズな治療のために大切です。
マウスピース矯正は、適切なケアと管理によって、快適で効果的な治療を実現できます。何か不安なことがあれば、いつでも担当の歯科医師に相談してください。
横浜元町ナチュラル歯科・矯正歯科では、マウスピース型矯正装置をはじめとする多様な矯正治療を提供しています。3Dスキャナーを活用したデジタル矯正により、快適で精密な治療を実現しています。矯正治療に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
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著者情報
横浜元町ナチュラル歯科 矯正歯科
院長 篠原 英晃

院長略歴
1996年 日本大学歯学部卒業
1996~2003年 横浜近郊の小児矯正歯科医院で勤務
2003年 中区本郷町に「しのはら歯科医院」開業
2015年7月 中区山下町に移転し医院名を「横浜元町ナチュラル歯科 矯正歯科」へ
現在に至る
資格・学会
世界舌側矯正歯科学会 認定医
日本舌側矯正歯科学会 認定医
ICOI国際口腔インプラント学会 認定医・指導医
日本先進インプラント医療学会 インプラント指導医
マウスピース矯正セミナー(アクアシステム、アソーライナー、インビザライン、シュアスマイル)終了
セントルイス大宮島教授の矯正コース終了
ニューヨーク大学インプラント科CEOプログラムインプラント
審美歯科プログラム卒業
日本成人矯正歯科学会 認定医プログラム修了

